思春期から始まるひきこもり|家庭の中で起きている静かな変化

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第1章 「良かれと思って」が通じなくなるとき

思春期に入った途端、子どもとの距離が急に広がったと感じる親は少なくありません。小学生の頃までは素直に話を聞いてくれていたのに、ある日を境に会話が減り、返事もそっけなくなり、目も合わせなくなっていく。親としては心配になり、何とか元に戻そうと声をかけますが、その言葉が逆に子どもを遠ざけてしまう。こうした変化は、家庭内で静かに、しかし確実に進行していきます。

多くの親は、「子どものために」「将来困らないように」「後悔させないために」という思いから言葉を選びます。しかし、思春期の子どもにとっては、その善意が重荷となり、自分を縛るものとして受け取られることがあります。ここで起きているのは、善悪の問題ではなく、親と子の認知のズレです。親の中では「助けたい」「守りたい」という感情が動機になっていても、子ども側では「管理されている」「干渉されている」「評価されている」という感覚が先に立ってしまいます。

このズレが続くと、子どもは次第に言葉を減らし、関わりを最小限にしようとします。それは反抗ではなく、自分を守るための防御反応です。思春期の心は非常に繊細で、親のちょっとした言い回しや表情、沈黙の間にさえ意味を読み取ろうとします。「期待されている」「失望されている」「心配されている」という感情を敏感に察知し、それに応えられない自分を責める。その苦しさから逃れるために、距離を取るという選択をするのです。

この段階で最も大切なのは、親自身が「良かれと思って」という感情が、必ずしも相手のためにならないことがあると理解することです。善意が裏目に出る構造を知ることで、初めて関わり方の軌道修正が可能になります。思春期から始まるひきこもりの多くは、特別な事件やトラブルがきっかけではなく、こうした日常の積み重ねの中で、静かに形作られていくのです。

第2章 思春期という心の再構築期

思春期は単なる成長過程ではありません。心理的には「自己再構築期」とも言えるほど、大きな内的変化が起きる時期です。子どもはこの時期、自分とは何者なのか、どこまでが自分で、どこからが他人なのかを必死に探し始めます。親の価値観や社会の期待から一度距離を取り、自分自身の輪郭を確かめようとする。その過程で、これまで当たり前だった親子関係が揺さぶられます。

この再構築は、外から見れば「反抗」や「無気力」に見えるかもしれません。しかし実際には、内面では激しい葛藤が起きています。自立したいという気持ちと、まだ親に頼りたいという気持ち。大人として扱われたいという願望と、子どもでいたいという安心感。その矛盾した感情がぶつかり合い、心の中は常に不安定な状態に置かれます。

特に日本の家庭環境では、成績や進路、将来設計といったテーマが早い段階から意識されやすく、子どもは「評価される存在」としての自分を強く意識するようになります。その結果、自分の本音や弱さを見せることが難しくなり、失敗や不安を隠す方向へと向かいます。表面的には何も問題がないように見えても、内側では自己否定が静かに進んでいることも少なくありません。

この時期に親が無意識に与える「期待」は、子どもにとって大きな圧力となります。「普通に学校に行ってほしい」「みんなと同じようにしてほしい」という願いは、決して過剰ではありません。しかし、思春期の子どもにとっては、その「普通」が非常に高いハードルに感じられることがあります。できない自分を責め、親の顔を見るのがつらくなり、やがて距離を取る。その延長線上に、部屋にこもる生活が形作られていきます。

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第3章 家庭の中で起きている小さなすれ違い

思春期のひきこもりは、突発的に始まるものではありません。その多くは、日常生活の中で起きるごく小さなすれ違いが積み重なった結果として表面化します。親の何気ない一言、表情、ため息、沈黙。そうした些細な要素が、子どもの心の中で何度も反芻され、意味づけされていきます。

例えば、「まだ起きてるの?」「その格好で出かけるの?」「ちゃんと考えてる?」といった言葉は、親にとっては軽い確認や心配の表現に過ぎません。しかし子どもにとっては、「否定された」「信じてもらえていない」「監視されている」と感じるきっかけになることがあります。思春期の心は非常に敏感で、言葉の裏側にある感情を過剰に読み取る傾向があります。

こうしたすれ違いが続くと、子どもは次第に家庭内で自分の居場所を見失っていきます。リビングにいると何か言われる、視線を感じる、評価される。そう感じるようになると、安心できる空間は自室だけになります。部屋にこもる時間が増え、家族との接点が減り、やがて生活の中心が完全に自室へと移行していきます。

このプロセスの中で重要なのは、親自身が「家庭の空気」をどのように作っているかを振り返ることです。子どもに直接言葉をかけていなくても、親の不安や焦りは家庭全体に漂います。無言の圧力となって子どもに伝わり、居心地の悪さを生み出します。結果として、子どもはその空気から逃れるため、物理的にも心理的にも距離を取るようになるのです。

第4章 沈黙が増える本当の理由

思春期に入ると、子どもは急激に口数が減ることがあります。親は「反抗期だから」「そのうち元に戻る」と考えがちですが、沈黙の背後には複雑な心理が存在しています。子どもが話さなくなるのは、話したくないからではなく、話すことが怖くなるからです。

自分の気持ちを言葉にしたとき、それが否定されたり、理解されなかったり、軽く扱われたりすると、心は深く傷つきます。思春期の子どもは、まだ感情の整理や表現が未熟なため、一度の失敗体験が強く記憶に残りやすい傾向があります。「話しても無駄だ」「どうせ分かってもらえない」という思いが積み重なると、沈黙は自分を守るための最も安全な選択肢になります。

沈黙は拒絶ではありません。むしろ、これ以上傷つかないための防御反応です。親が何とか話を引き出そうと質問を重ねたり、理由を問い詰めたりすると、子どもはさらに心を閉ざしていきます。沈黙の奥には、理解してほしいという切実な願いと、理解されないかもしれないという恐怖が同時に存在しています。

この時期に必要なのは、言葉を引き出すことではなく、言葉がなくても安心できる関係性を築くことです。沈黙を尊重し、無理に埋めようとしない。その姿勢が、長い時間をかけて、再び言葉を取り戻す土壌を作っていきます。

第5章 部屋にこもるという自己防衛

思春期のひきこもりは、単なる怠けや逃避ではありません。それは、心が限界に近づいたときに選択する、最後の自己防衛手段です。学校での人間関係、学業への不安、将来への焦燥、家庭内での緊張。こうした複数のストレスが重なったとき、子どもは心を休ませる場所を必要とします。その最も安全な空間が、自室なのです。

部屋にこもることで、外部からの刺激や期待、評価から一時的に切り離されます。そこでは、誰にも見られず、何も求められず、自分のペースで時間を過ごすことができます。この環境が、疲弊した心を回復させる役割を果たす場合もあります。しかし、その状態が長期化すると、外の世界に戻るための心理的ハードルが徐々に高くなっていきます。

「今さら出て行けない」「何から始めればいいかわからない」「また失敗したらどうしよう」。こうした思考が循環し、行動を阻害します。結果として、部屋にこもる生活が固定化され、ひきこもり状態へと移行していきます。この段階では、本人の意志の弱さではなく、心の安全を最優先に選び続けた結果としての行動であることを理解する必要があります。

ここで親が最も注意すべきなのは、「このままでは将来が心配」という不安から、無理に行動を促してしまうことです。その焦りは子どもに強く伝わり、さらに部屋に閉じこもる理由を強化してしまいます。大切なのは、今起きている行動の背後にある心理を正しく理解し、長期的な視点で関係性を整えていくことです。

第6章 関係を壊さない距離の取り方

思春期から始まるひきこもり的な傾向に向き合うとき、親に求められるのは「何かを変えさせる」ことではありません。まず必要なのは、親自身の関わり方と距離感を見直すことです。近づきすぎず、離れすぎず、子どもが安心できる位置に立つ。その微妙な距離感こそが、長期的な関係修復の鍵となります。

子どもが話さないとき、無理に聞き出そうとしない。部屋にこもっているとき、過度に干渉しない。しかし、完全に放置するのではなく、日常の中で「あなたの存在を大切に思っている」というメッセージを、言葉や態度で静かに伝え続ける。その積み重ねが、少しずつ心の扉を緩めていきます。

ここで重要なのは、結果を急がないことです。思春期の心の再構築には時間がかかります。外から見れば停滞しているように見えても、内側では多くの葛藤と試行錯誤が繰り返されています。親がそのプロセスを尊重し、待つ姿勢を持つことで、子どもは再び外の世界とつながる勇気を取り戻していきます。

思春期から始まるひきこもりは、家庭の中で起きている静かな変化の積み重ねによって生まれます。その変化に気づき、関係を壊さず寄り添い続けることができたとき、親子の間には新しい信頼関係が育っていきます。それは、以前の関係に戻ることではなく、成長した心同士が築く、まったく新しいつながりなのです。

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