不登校の子どもに「そのままでいいよ」は本当に正解なのか?

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第1章 「そのままでいいよ」は、なぜ届かなくなるのか

「そのままでいいよ」「無理しなくていい」「今は休んでいい」。不登校やひきこもりの子どもを持つ親であれば、一度はこうした言葉をかけた経験があるのではないでしょうか。責めないように、追い詰めないように、子どもの心を守りたい。その一心で選んだ言葉のはずなのに、なぜか子どもとの距離は縮まらず、むしろ会話が減り、表情が消え、関係がぎこちなくなっていく。そんな現実に、戸惑いと無力感を抱えている親は決して少なくありません。

親が「そのままでいいよ」と言うとき、その裏側には二つの感情が同時に存在しています。一つは、これ以上子どもを傷つけたくないという切実な思い。もう一つは、何とかこの状態から抜け出してほしいという焦りです。この二つの感情は、本来矛盾するものではありません。しかし、親自身が不安と混乱の中にいるとき、その言葉は子どもにとって曖昧で不安定なメッセージとして届いてしまいます。

子どもは親の言葉以上に、その奥にある感情を敏感に察知します。口では「そのままでいい」と言いながら、心の中では「このままで将来は大丈夫なのか」「いつになったら動き出すのか」と不安と焦りを抱えている。その微妙なズレは、表情や声のトーン、間の取り方などを通して、無意識のうちに子どもへ伝わっていきます。すると子どもは、「本当は変わってほしいと思っているんだ」「今の自分は受け入れられていないんだ」と感じ取り、心を閉ざしてしまうのです。

特に思春期以降の子どもは、自分自身に対する評価が極端に厳しくなります。「何もできない自分」「役に立たない自分」「迷惑をかけている自分」という自己否定の感情が、心の中で大きく膨らんでいます。そこへ「そのままでいいよ」と言われると、「このダメな状態の自分でいいのか」「本当に価値がある存在なのか」という疑問が生まれ、かえって混乱を深めてしまうのです。

この段階で多くの親は、「もっと励ました方がいいのか」「厳しくした方がいいのか」と迷い始めます。しかし、ここで安易に言葉や態度を変えてしまうと、子どもはますます混乱し、親への不信感を強めてしまいます。重要なのは、表面的な声かけではなく、親自身の心のあり方を整えていくことです。子どもが安心して立ち止まれる環境とは、親が覚悟をもって状況を受け止めている家庭なのです。

「そのままでいいよ」という言葉が届かなくなるとき、それは親子関係が壊れているからではありません。むしろ、親が真剣に向き合っているからこそ生じる、非常に自然な葛藤の表れです。大切なのは、その葛藤から目を背けず、親自身が状況を理解し直すことにあります。

第2章 不登校の親が抱え続ける“見えない焦り”の正体

不登校やひきこもりの問題が長引くにつれて、親の心の中には言葉にならない焦りが蓄積していきます。それは、「何とかしなければ」という強迫観念のような感覚であり、「このままでは取り返しがつかなくなる」という恐怖でもあります。しかし多くの親は、その感情を自覚的に認識していません。むしろ、「子どもを信じよう」「焦ってはいけない」と自分に言い聞かせ、無理に押し込めているケースがほとんどです。

この見えない焦りの正体は、社会的な価値観と強く結びついています。学校に行くこと、働くこと、自立すること。これらは当たり前の人生コースとして、長年刷り込まれてきました。そのため、そこから外れた状態にある我が子を前にすると、「親として失敗しているのではないか」「育て方が間違っていたのではないか」という自己責任論に囚われてしまいます。

さらに、日本社会は「努力すれば報われる」「頑張らないのは甘え」という価値観が根強く残っています。この空気の中で、不登校やひきこもりの子どもを持つ親は、周囲の目を強く意識せざるを得ません。親戚や近所、学校関係者、職場の同僚などとの何気ない会話の中で、無意識に自分と他人を比較し、劣等感を募らせていきます。

この社会的圧力は、親の心に慢性的な緊張状態を生み出します。頭では「焦っても仕方がない」と理解していても、心は常に「早く何とかしなければ」と追い立てられている。その状態が続くと、親の表情や態度は硬直し、家庭全体の空気も張り詰めたものになっていきます。子どもはその微細な変化を敏感に察知し、ますます動けなくなってしまうのです。

ここで重要なのは、親が抱える焦りそのものを否定しないことです。焦るのは当然です。不安になるのも当然です。子どもの将来を思えばこそ、その感情が生まれるのです。しかし、その焦りを無理に抑え込もうとすると、かえって歪んだ形で表に出てしまいます。過干渉、無関心、過度な期待、過剰な心配。そのどれもが、焦りの別の顔なのです。

親がまず向き合うべきなのは、子どもの行動ではなく、自分自身の心の状態です。焦りを自覚し、その存在を認めることで初めて、冷静な関わり方が可能になります。親の心が少しずつ落ち着いていくことで、家庭の空気も緩み、子どもが安心して立ち止まれる空間が生まれていくのです。

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第3章 子どもが動けなくなる心理メカニズム

不登校やひきこもりの状態にある子どもは、怠けているわけでも、甘えているわけでもありません。多くの場合、心と身体が限界まで追い込まれ、動けなくなっているのです。そこには明確な心理的メカニズムが存在します。

人は強いストレスにさらされ続けると、脳が危険信号を発します。この状態では、思考力や判断力が著しく低下し、簡単な決断すら難しくなります。学校に行く、外に出る、人と話すといった行為が、極端な負荷として認識され、身体が拒否反応を起こしてしまうのです。これが、いわゆる「動けない」状態の正体です。

さらに、失敗体験や否定的な評価が重なると、自己肯定感は著しく低下します。「どうせ自分はできない」「また失敗するに決まっている」という思考パターンが定着し、行動する前から諦めてしまうようになります。この状態では、励ましの言葉すらプレッシャーとして受け取られ、「期待に応えられない自分はダメだ」という自己否定を強化してしまいます。

この悪循環が続くと、子どもは次第に感情を表に出さなくなります。怒りや悲しみ、喜びといった感情を表現すること自体がエネルギーを消耗するため、心を閉ざし、無気力な状態に陥っていくのです。親から見ると「何を考えているのか分からない」「無関心に見える」と感じられますが、実際には心の中で必死に耐え続けています。

この段階で最も必要なのは、安全と安心の感覚です。評価されない、責められない、比べられない環境の中で、ようやく心は回復に向かい始めます。しかし、親自身が不安と焦りを抱えていると、その空間を維持することが難しくなります。だからこそ、親の心の安定が、子どもの回復に直結するのです。

第4章 良かれと思った関わりが逆効果になる理由

不登校やひきこもりの問題に直面したとき、多くの親は「何かしてあげなければ」と考えます。情報を集め、支援機関を探し、声をかけ、励まし、時には叱咤する。そのすべてが、子どもを思う気持ちから出た行動です。しかし、その努力が報われないどころか、かえって状況を悪化させてしまうケースも少なくありません。

その最大の理由は、親と子どもの「時間感覚のズレ」にあります。親は将来を見据え、「今動かなければ手遅れになる」という意識で行動します。一方、子どもは「今日を生きるだけで精一杯」という状態にあります。このズレが埋まらないまま関わりが続くと、親の行動は子どもにとって過剰な圧力として感じられてしまいます。

例えば、善意で提案した支援機関の利用やカウンセリングの勧めも、子どもには「自分はもうダメな存在なのか」「見放される前兆なのか」と受け取られることがあります。親の中では前向きな一歩であっても、子どもにとっては追い詰められる体験になってしまうのです。

ここで一度立ち止まり、親自身の行動を振り返ってみることが重要です。自分は本当に子どものペースを尊重できているか。自分の不安を解消するために、子どもを動かそうとしていないか。この問いに正直に向き合うことは、簡単ではありません。しかし、この内省こそが、関係修復の第一歩となります。

支援とは、何かを「させる」ことではなく、何かが「できるようになる環境」を整えることです。この視点に立ち返ることで、親の関わり方は大きく変わっていきます。

第5章 「待つ」と「放置」の決定的な違い

不登校やひきこもりの問題において、「待つことが大切」とよく言われます。しかし、この言葉は非常に誤解されやすく、多くの親を混乱させてきました。何も言わず、何もせず、ただ時間が過ぎるのを待つ。それが本当に「待つ」ことなのでしょうか。

本来の「待つ」とは、子どもの回復プロセスを信じ、必要な環境を整えながら見守ることです。そこには、親自身の覚悟と主体的な関与が含まれています。一方、「放置」とは、関わることを諦め、距離を置き、問題そのものから目を逸らしてしまう状態です。この二つは、外から見ると似ているようで、内実はまったく異なります。

「待つ」親の姿勢には、静かな一貫性があります。感情的に揺さぶられても、極端な態度に走らず、日常の中で安定した関係を保ち続ける。その積み重ねが、子どもにとっての安心基地となります。そこから少しずつ、自発的な動きが生まれていくのです。

しかし、親自身が限界に近づいていると、この姿勢を保つことは困難になります。疲労、孤独、経済的不安、将来への恐怖。それらが重なると、心は摩耗し、「もう何もしたくない」「考えたくない」という状態に陥ります。ここで必要なのは、親が一人で抱え込まないことです。

親が支えを受けることは、子どもを支えることにつながります。これは決して矛盾ではありません。むしろ、健全な支援の循環を生み出すための前提条件です。

第6章 親子関係を壊さずに支援につなぐ考え方

不登校やひきこもりの問題は、家庭だけで解決しようとすると、どうしても限界が生じます。親も子どもも、長期間にわたって緊張状態に置かれることで、心身ともに疲弊してしまうからです。そこで重要になるのが、外部の支援を適切な形で取り入れるという視点です。

しかし、多くの家庭では「支援=最後の手段」「頼ったら負け」という意識が根強く残っています。その結果、限界を超えるまで耐え続け、関係が深刻にこじれてからようやく相談に至るケースが後を絶ちません。この構図は、親子双方にとって非常に過酷です。

支援とは、問題を丸投げすることではありません。親と子どもが、より良い方向へ進むための伴走者を得ることです。第三者の視点が入ることで、家庭内では見えなかった選択肢が開かれ、関係性のバランスも整いやすくなります。

親が安心して支援につながるためには、「自分たちだけで何とかしなければならない」という思い込みから解放される必要があります。子育ては本来、社会全体で支えるものです。孤立した状態で抱え込むこと自体が、構造的な無理を含んでいるのです。

もし今、限界を感じているのであれば、それはあなたが弱いからではありません。それだけ真剣に向き合ってきた証です。ここから先は、より良い形で支え合う道を探していく段階に入っています。親と子どもが再び笑顔を取り戻すために、適切な距離と新たな視点を取り入れていく。その一歩を踏み出すことは、決して後退ではなく、前進なのです。

不登校やひきこもりの問題には、必ず出口があります。ただし、それは短距離走ではなく、長い道のりになることがほとんどです。その道を、孤独の中で歩き続ける必要はありません。支え合いながら進むことで、見える景色は確実に変わっていきます。

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