コラム

引きこもりひきこもりは「甘え」じゃない。誤解される理由と原因、家族ができる対応、相談先を徹底解説

「あなたの子どもがひきこもっているのは、親が甘やかしたからだ」「本人の甘え、怠けが原因だろう」…もしかしたら、あなたは周囲からそんな心ない言葉をかけられ、深く傷つき、ご自身を責めてしまっているのではないでしょうか。あるいは、ご自身の中にも「本当に甘えなのではないか」という疑念が消えず、苦しんでいらっしゃるかもしれません。

この記事は、まさに今、そんな辛い思いを抱え、先の見えない不安と孤独の中にいらっしゃるご家族、特にお母様に向けて、長年ひきこもり支援に携わってきた専門家の知見を基に執筆しています。

ご安心ください。この記事を最後までお読みいただければ、「ひきこもりは決して甘えではない」という客観的な根拠を深く理解でき、同時に、ご家族としてどう対応していけば良いのかどこに助けを求めれば良いのか、そして何よりご自身の心を守るためのヒントが見つかるはずです。この記事が、あなたの重荷を少しでも軽くし、次の一歩を踏み出すための光となることを願っています。

結論】ひきこもりは「甘え」ではありません

まず、あなたに最も強くお伝えしたい結論から申し上げます。医学的・心理学的な専門家の間では、ひきこもりは単なる「甘え」や「怠け」として片付けられる問題ではない、というのが共通した見解です。

長年ひきこもりの方々やご家族と向き合ってきた私たちの経験からも、これは断言できます。

ひきこもり状態にあるご本人は、周囲が想像する以上に深い苦痛や葛藤、無力感を抱えているケースがほとんどなのです。

ひきこもりという現象を理解する上で、多くの専門家が指摘している重要なポイントがあります。

それは、ひきこもりの背景には、うつ病や不安障害といった精神疾患や、発達障害の特性が隠れている場合が少なくないということです。

また、学校や職場でのつらい経験、家庭環境など、ご本人を取り巻く環境要因も複雑に影響しています。

厚生労働省も、ひきこもりを「様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」と定義しており、単なる個人の意思の問題として捉えてはいません。(出典:ひきこもり評価・支援に関するガイドライン|厚生労働省

「では、なぜ世間では『甘え』と言われてしまうのか?」「本当の原因は何なのか?」

次の章から、これらの疑問について、一つひとつ丁寧に解説していきます。どうか、ご自身やお子さんを責める必要はないのだということを、心に留めながら読み進めてください。

専門家があなたの家族に寄り添います。

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なぜ?ひきこもりが「甘え」と誤解されやすい理由

ひきこもり状態が「甘え」だと誤解されてしまう背景には、いくつかの理由が考えられます。

その最も大きな理由は、内面的な苦しさが外からは見えにくいという点にあります。

骨折や高熱のように目に見える症状がないため、ただ無気力に過ごしているように見えてしまい、「やる気がないだけ」「怠けている」と判断されがちなのです。

加えて、ひきこもりの原因が一つではなく、非常に複雑であることも誤解を生む一因です。

人は理解できない状況に直面すると、単純な理由を求めたがる傾向があります。そのため、「本人の性格の問題」「親の育て方の問題」といった分かりやすい(しかし多くの場合間違っている)原因に帰結させ、「甘え」というレッテルを貼ってしまうことがあります。

さらに、日本社会特有の「普通」であることへの同調圧力や、精神的な問題に対する偏見・知識不足も無視できません。 「学校に行くべき」「働くべき」という社会規範から外れることへの不寛容さが、「甘え」という非難につながりやすいのです。

残念ながら、ひきこもりや精神疾患に関する正しい情報が、まだ社会全体に十分浸透しているとは言えない状況があります。

そして、ご家族自身が抱える混乱や罪悪感も、この誤解を強化してしまうことがあります。

「自分の育て方が悪かったのかもしれない」という自責の念が、「子どもを甘えさせてしまった結果なのでは」という考えに結びついてしまうことは、決して珍しいことではありません。しかし、それは多くの場合、事実とは異なります。

■ひきこもりが「甘え」と誤解される理由と実際

誤解されやすい点その背景にある誤った認識実際の状況や考えられる背景
部屋からほとんど出ない、昼夜逆転怠けている、やる気がない、だらしない強い不安感、抑うつ気分、エネルギー枯渇、対人恐怖、睡眠リズムの乱れ(精神疾患の症状の可能性)
仕事や学校に行かない楽をしたい、現実逃避、責任感がない学業や仕事での深刻なつまずき体験、燃え尽き症候群、発達障害による適応困難、社会への強い恐怖心
親が身の回りの世話をしている親が甘やかしているから自立できない本人が心身ともに消耗しきっており、日常生活を維持する力がない状態。家族もどう対応して良いか分からず、結果的にそうなっている場合が多い。
無気力に見える、何もしていないように見える向上心がない、努力が足りないうつ病などによる意欲低下、強い自己否定感、将来への絶望感、何をしても無駄だと感じる無力感、行動を起こすエネルギーがない状態

このように、表面的な行動だけで「甘え」と判断するのは、あまりにも短絡的です。

次の章では、ひきこもりの背景にある、より本質的な原因について見ていきましょう。

ひきこもりの背景にある多様な原因:甘えではない「本当の理由」とは?

ひきこもりは、単一の原因で起こるのではなく、ご本人の特性、心身の状態、過去の経験、そして取り巻く環境など、様々な要因が複雑に絡み合って生じる状態です。

これを理解することが、適切な対応への第一歩となります。ここでは、主な原因として考えられるものをいくつかご紹介します。

原因1:精神疾患の可能性

ひきこもり状態の方の中には、治療が必要な精神疾患を抱えているケースが少なくありません。

これは、ご本人の「甘え」や「弱さ」の問題ではなく、脳機能の変化などが関わる医学的な問題です。代表的なものとしては、以下のような疾患が挙げられます。

  • うつ病・双極性障害
  • 不安障害(社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害など)
  • 統合失調症
  • 依存症(ゲーム、インターネット、アルコールなど)

ここに挙げたのはあくまで可能性であり、自己判断は禁物です。

もし、これらの症状に心当たりがある場合は、必ず精神科や心療内科などの専門医療機関に相談してください。 早期の適切な診断と治療が、回復への鍵となります。

原因2:発達障害の特性との関連

ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)といった発達障害の特性が、ひきこもりの背景要因となっていることも少なくありません。 発達障害は、生まれつきの脳機能の発達の偏りによるもので、本人の努力不足や育て方の問題ではありません。

  • ASD(自閉スペクトラム症)コミュニケーションや対人関係の困難、特定の物事への強いこだわり、感覚過敏などが特徴で、これらが原因で学校や職場で誤解され、ストレスからひきこもりに繋がることがあります。
  • ADHD(注意欠如・多動症)不注意、過剰な多動、衝動的な行動が特徴で、学業や仕事での失敗や人間関係のトラブルが自己肯定感の低下を招き、ひきこもりにつながることがあります。

重要なのは、「発達障害=ひきこもり」ではないということです。

しかし、特性に対する周囲の無理解や、本人が適切なサポートを受けられない環境が続くと、生きづらさが募り、二次的な問題としてひきこもりや精神疾患(うつ病など)を発症するリスクが高まります。

原因3:環境要因・経験による影響

ご本人が過去に経験した出来事や、置かれている環境が、ひきこもりの大きな引き金となることもあります。

心に深い傷を負うような体験は、人の心と行動に長期的な影響を与えることがあります。

  • 学校や職場でのつらい経験
  • 家庭環境の問題
  • 大きなライフイベント

これらの環境要因は、ご本人の力だけではどうすることもできない場合が多く、決して「本人の弱さ」や「甘え」で片付けられるものではありません。

原因4:本人の性格特性や心理的要因

ご本人が元々持っている性格の傾向や、心理的な特性が、他の要因と結びつくことで、ひきこもりにつながる場合もあります。 ただし、繰り返しになりますが、性格だけでひきこもりになるわけではありません。

  • 完璧主義
  • 自己肯定感の低さ
  • 対人関係の苦手意識・過敏さ
  • ストレスへの脆弱性

これらの特性を持つ人が、前述したような精神疾患、発達障害、環境要因などに直面したときに、よりひきこもりやすい傾向があると言えます。

このように、ひきこもりの原因は多様で複雑です。大切なのは、安易に「甘え」と決めつけず、その背景にある可能性のある要因を理解しようと努めることです。

そして、その原因を探ること以上に、今、ご本人がどのような状態にあり、ご家族としてどう関わっていくかが重要になります。次の章では、具体的な対応について見ていきましょう。

家族ができること・避けるべきこと:ひきこもりのお子さんへの適切な対応

ひきこもり状態にあるお子さんに対して、ご家族、特に親御さんがどのように接すれば良いのか、悩まれるのは当然のことです。

ここでは、長年の支援経験から見えてきた、ご家族ができる対応のヒントと、避けるべきNG対応についてお伝えします。最も大切なのは、焦らず、根気強く、お子さんのペースに合わせて関わっていくという長期的な視点を持つことです。

まず心がけたい基本姿勢

具体的な行動の前に、まず親御さん自身の心の持ち方として、以下の点を意識することが回復への土台となります。

安心できる家庭環境を作る

何よりもまず、家が「安全基地」であることが重要です。お子さんを批判したり、否定したりせず、プレッシャーをかけすぎない、穏やかで安心できる雰囲気づくりを心がけましょう。

本人のペースを尊重する

「早く働きなさい」「学校に行きなさい」といった言葉は、逆効果になることがほとんどです。本人が動き出すタイミングは、本人にしか決められません。焦らず、無理強いせず、見守る姿勢が大切です。私の経験上、無理強いは関係悪化を招くケースが多いです。

コミュニケーションを諦めない

会話がなくても、挨拶(「おはよう」「おやすみ」)や短い声かけ(「ご飯できたよ」)は続けましょう。本人が何か話してきたときは、批判せずに耳を傾ける姿勢が重要です。

本人の存在を肯定する

何かができるから価値があるのではなく、「あなたがいてくれるだけでいい」という無条件の肯定的なメッセージを、言葉や態度で伝え続けることが、本人の自己肯定感を支えます。

親自身の心身の健康を保つ

これが実は最も重要かもしれません。親御さんが心身ともに健康で、安定していることが、お子さんの回復を支える最大の力になります。ご自身のケアも決して怠らないでください。(詳しくは後述します)

具体的な「OK」対応例

上記の基本姿勢を踏まえた上で、具体的にどのような行動が望ましいか、例を挙げます。

日常的な挨拶や短い声かけ

干渉しすぎず、でも存在は気にしている、というサインになります。

体調を気遣う言葉かけ

「眠れてる?」「体調どう?」など、心配している気持ちを伝えます。

本人が興味を示したものに関心を持つ

(無理に聞き出すのではなく)本人が話してきたゲームやアニメ、音楽などについて、「面白そうだね」と関心を示してみる。

本人ができそうな簡単な役割をお願いする

(本人の状態を見ながら、無理のない範囲で)ゴミ出し、新聞を取る、簡単な買い物など。「ありがとう」「助かるよ」と感謝を伝えることも忘れずに。

一緒にできる穏やかな時間を作る

(本人が望めば)一緒に食事をする、テレビを見る、散歩に行く(近所でも)など。特別なことでなくて構いません。

肯定的なフィードバック

小さなことでも、本人が何か行動を起こしたとき(例:部屋の掃除をした、時間通りに起きた)に、「きれいになったね」「起きられたんだね」と、評価ではなく事実を伝える形で承認する。

避けるべき「NG」対応例

良かれと思ってやったことが、逆にお子さんを追い詰め、回復を遠ざけてしまうことがあります。以下の対応は避けるように意識しましょう。

  • 「甘えるな」「怠けるな」「いつまでそうしてるんだ」といった非難や叱責
  • 無理やり外に連れ出そうとする、無理に就職や復学を迫る
  • 他のきょうだいや友人と比較する
  • 本人の人格や存在そのものを否定するような言葉
  • 原因をしつこく問い詰める、過去のことを蒸し返す
  • 過度な干渉や世話焼き
OK対応例NG対応例
言葉かけ挨拶、体調を気遣う、労い、感謝、肯定的な事実の承認非難、叱責、比較、人格否定、原因の詮索、命令、プレッシャーを与える言葉
行動安心できる雰囲気作り、本人のペース尊重、傾聴、簡単な役割依頼、穏やかな時間無理強い(外出、就労、復学)、過干渉、世話の焼きすぎ、無視、本人の物を勝手に処分
基本姿勢安全基地の提供、存在肯定、長期的な視点、親自身のケア早期解決への焦り、世間体を気にする、本人を変えようとコントロールする


これらの対応は、あくまで一般的なヒントです。お子さんの状態や性格、ご家庭の状況によって適切な関わり方は異なります。最も大切なのは、専門家の助けを借りながら、ご自身のご家庭に合った方法を見つけていくことです。 次の章では、頼れる相談先について詳しくご紹介します。

一人で抱え込まないで:頼れる相談窓口と支援機関

ひきこもり問題は、ご家族だけで解決しようとせず、外部の専門家や支援機関の力を借りることが非常に重要です。 多くのご家族が「どこに相談すればいいのか分からない」「相談しても意味がないのでは」と感じていらっしゃいますが、適切な相談先に繋がることで、状況が大きく好転するケースは少なくありません。ここでは、主な相談先とその特徴をご紹介します。

主な相談先の種類と特徴

相談先は、公的機関、医療機関、民間支援団体、家族会など、いくつか種類があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。

  • 公的機関
  • ひきこもり地域支援センター
  • 精神保健福祉センター
  • 児童相談所
  • 精神科・心療内科
  • 民間支援団体・NPO法人
  • 家族会

家族相談やカウンセリングの活用

お子さんのことを心配し、日々奮闘されている中で、ご自身の悩みやストレスを後回しにしてしまうのは、親として自然なことかもしれません。

しかし、ご自身の心の健康を守るために、専門家の力を借りることは、決して特別なことではなく、非常に有効な選択肢です。 むしろ、ご家族、特に親御さんが安定した状態でいることが、お子さんの回復にとっても不可欠な要素なのです。

専門家への相談は、一人で抱え込んでいる辛い気持ちを安全な場所で吐き出す機会になります。それだけで心が軽くなることもありますし、客観的な視点からのアドバイスによって、混乱した状況やご自身の感情を整理する手助けが得られます。

また、お子さんへの具体的な関わり方について、ご家庭の状況に合わせた実践的な助言をもらうこともできます。私の経験でも、ご家族が専門家のサポートを得ることで、ご自身の精神的な負担が軽減し、結果としてお子さんとの関係性が改善に向かうケースを数多く見てきました。

「どこに相談すれば…」と迷われるかもしれませんが、ひきこもり地域支援センターや精神保健福祉センターでは、ご本人だけでなく、ご家族からの相談も積極的に受け付けています。

費用も無料か低額の場合が多いので、まずはこちらに問い合わせてみるのが良いでしょう。また、民間のカウンセリングルームでも、家族問題やひきこもり支援を専門とするところがあります。費用はかかりますが、より柔軟な対応が期待できる場合もあります。

「こんなことで相談していいのだろうか」「うまく話せるだろうか」と心配されるかもしれませんが、専門家はあなたの味方です。うまく話そうとしなくて大丈夫。まずは「家族のことで相談したい」と、その一歩を踏み出すことが大切です。

周囲からの「甘え」という言葉にどう向き合うか?

ひきこもりに対する社会の理解が十分でない中で、ご親戚やご近所の方、時には身近なご家族からでさえ、「甘やかしているからだ」「本人のやる気の問題だ」といった言葉を投げかけられ、深く傷つき、やりきれない思いをされているかもしれません。本当に、お辛いことだと思います。

こうした心ない言葉に直面したとき、どうすればご自身の心を守り、状況を悪化させずに乗り越えていけるでしょうか。いくつかヒントをお伝えします。

まず、真正面から反論したり、相手を変えようとしたりする前に、少し立ち止まって考えてみたいことがあります。

相手は必ずしも悪意があるわけではないかもしれない

もちろん、無神経な言葉に傷つくのは当然です。しかし、相手はひきこもりについてよく知らなかったり、単純に心配する気持ちから、的外れなことを言っているだけかもしれません。そう考えると、少しだけ冷静になれることがあります。

全ての人に理解してもらうのは難しい

残念ながら、ひきこもりの複雑さやご本人の苦しみを、全ての人に完璧に理解してもらうことは、現実的には困難です。理解を求める努力は大切ですが、「分かってもらえない人もいる」というある種の割り切りも、時には必要です。

言い返すことが目的ではない、大切なのは「守る」こと

相手を論破したり、言い負かしたりすることが目的ではありません。最も大切なのは、あなた自身とお子さんの心を、これ以上傷つけないように「守る」ことです。その視点を持つと、取るべき対応が見えてきやすくなります。

具体的な対応のヒント

では、具体的にどのように対応すれば、ご自身を守ることができるでしょうか。状況や相手との関係性に合わせて、以下のヒントを参考にしてみてください。

●毅然とした態度で、簡潔に伝える

感情的にならず、落ち着いたトーンで、「専門家の方からは、本人の甘えや怠けではないと言われています」「今はそっとしておいていただけますでしょうか」など、短く伝えるのが効果的な場合があります。長く説明しようとすると、かえって議論になったり、相手に反論の隙を与えたりすることもあります。

●話題を変える、その場を離れる:「逃げるが勝ち」も時には必要

議論になりそうだと感じたら、「ところで、〇〇の件ですが…」と全く別の話題に変えたり、「すみません、少し用事があるので失礼します」とその場を物理的に離れたりするのも、賢明な対処法です。深入りして消耗する必要はありません。

●信頼できる人にだけ相談する

理解のない人に、無理に状況を説明して分かってもらおうとするのは、エネルギーの無駄遣いになるだけでなく、さらに傷つくリスクもあります。話す相手を選び、あなたの気持ちを分かってくれる、信頼できる友人や他の家族、あるいは専門家だけに話すようにしましょう。

●情報提供する(相手による)

もし相手が少しでも聞く耳を持ってくれそうな関係性であれば、「こういう情報もあるみたいです」と、この記事のような信頼できる情報源や、公的機関(ひきこもり地域支援センターなど)が発行しているリーフレットなどを、そっと渡してみるのも一つの方法です。ただし、押し付けにならないように注意しましょう。

●自分を責めない:「それは相手の問題」と捉える

これが最も大切かもしれません。周囲の言葉は、その人の価値観や知識レベル、経験を反映したものであり、あなたのせいではありません。「あの人はそう考えているんだな」「私や子どもの状況を理解できていないんだな」と、相手の言葉と自分の価値を切り離して考える練習をしましょう。あなたは何も悪くありません。

周囲の言葉に心が揺れ動きそうになったら、「私は専門家の情報を信じる」「私は私と子どもの味方だ」と、ご自身の軸をしっかりと持ち直してください。

まとめ|希望を持って、できることから一歩ずつ

ここまで、ひきこもりは決して「甘え」ではなく、その背景には様々な要因が複雑に絡み合っていること、そしてご家族としてできる対応や頼れる相談先についてお伝えしてきました。

改めて、強くお伝えしたいことがあります。それは、ひきこもりは「甘え」ではないということ、そして、解決への道は必ずあるということです。 道のりは平坦ではないかもしれませんし、時間もかかるかもしれません。しかし、適切な理解とサポートがあれば、状況は必ず少しずつ良い方向へ向かっていきます。

そして、どうか、一人で、あるいはご家族だけで抱え込まないでください。 それが、回復への道を切り拓く上で、何よりも大切なことです。あなたは決して一人ではありません。専門家、支援機関、家族会など、あなたの苦しみに寄り添い、力を貸してくれる人や場所は、必ずあります。

これまで、本当によく頑張ってこられましたね。どうか、これ以上ご自身を追い詰めず、まずはご自身の心と体を大切にすることを最優先に考えてください。 そして、焦らなくて大丈夫ですから、情報収集や相談という形で、できることから、小さな一歩を踏み出してみてほしいのです。

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