ラオスは、美しい自然と豊かな文化を持つ国です。その中でも、手紡ぎの糸と機織りは、ラオスの伝統工芸として特に注目されています。
今回はPhaeng Mai Galleryへ訪問&オーダーしてきました。
こちらの店主はラオスの人間国宝です。その娘さんのウタさんは日本の大学で織物についての歴史を勉強され、日本語がとても上手です。 私たちのグループの障がい作業所へ三島市の寺からお守りのオーダーをいただいたのき1月の訪問時にオーダーした布のサンプルがあがったと連絡をいただき再び訪問してきました。
手紡ぎの糸
ラオスの手紡ぎは、何世代にもわたる技術の結晶です。職人たちは、主に天然の綿やシルクを使用して糸を紡ぎます。伝統的な手法では、以下のプロセスが行われます。
- 素材の選定: 良質な綿やシルクを選びます。この素材選びが、最終的な作品の美しさを左右します。
- 脱穀と選別: 綿の実から種を取り除き、綺麗な繊維を選びます。
- 糸紡ぎ: 職人は、手で丁寧に糸を紡ぎます。この過程では、個々の糸に微妙な違いが生まれ、温かみのある風合いが特徴です。
機織りの技術
紡いだ糸は、足踏み織り機を使って美しい布に生まれ変わります。ラオスの織物には、地域ごとに異なるパターンがあります。
伝統的なパターン: 特に「パム」と呼ばれる織物は有名で、地域の祭りや特別な日の衣装に使われることが多いです。
- 色彩の意味: 使用される色にはそれぞれ意味があり、例えば赤は繁栄、青は平和を象徴します。
現代と伝統
現代のラオスでは、伝統的な手紡ぎと機織りが持続可能なファッションとして注目されています。一部の若手デザイナーは、伝統技術を取り入れた現代的なデザインを展開し、この美しい工芸品を新たな形で表現しています。
- 持続可能なファッション: 環境保護の観点から、天然素材を使った製品がさらに支持を集めています。手作りの工芸品は、大量生産品とは異なり、一つ一つにストーリーが込められています。
- 地域経済への貢献: 手織りの工芸品は、地域の職人たちに経済的安定をもたらし、伝統技術の保存にもつながっています。
サンプルが仕上がってきたのを確認してますが、、、サイズが一部間違っており再度、話し合い、、、
ラオスの織物に魅せられラオスへ移住されたCoiさん(日本人)も同行してくださり色々アドバイスいただきました。https://coicoicoi.thebase.in/
ラオスの手紡ぎの糸と機織りは、単なる製品ではなく、文化と歴史を語る大切な要素です。職人たちの手によって紡がれた糸は、美しい布に変わり、現代のファッションやライフスタイルにも影響を与えています。これからもこの伝統が守られ、次世代へと受け継がれていくことを願っています。