- 夏休み明けは心身の変化が体調に表れることがあります
- 「お腹が痛い」「頭が痛い」という訴えを軽く考えないことが大切です
- 学校への不安や緊張が体の症状として現れる場合があります
- 体調不良の原因を決めつけず子どもの様子を丁寧に見ることが大切です
- 症状が続く場合は医療機関や学校、相談機関などに相談することも大切です
夏休み明けに体調不良を訴える子どもたち
夏休みが終わり、新学期が始まる頃になると、「お腹が痛い」「頭が痛い」「気持ちが悪い」など、体の不調を訴える子どもがいます。夏休み中は元気に過ごしていたのに、学校が始まると朝から具合が悪くなるため、保護者が「なぜ急に体調を崩したのだろう」と戸惑うこともあります。生活リズムの変化や睡眠不足など、体の状態が関係していることもありますが、学校生活への不安や緊張が影響している場合もあります。
子どもの体調不良を見たとき、保護者としては原因を早く見つけて元気にしてあげたいと思うものです。しかし、体調の変化には一つの理由だけではなく、いくつかの要素が重なっていることもあります。夏休み明けという時期だからこそ、体の状態だけでなく、学校のことを話したときの表情や朝の様子、家での過ごし方なども含めて、子ども全体の変化を見ることが大切です。
「お腹が痛い」「頭が痛い」に隠れている気持ち
子どもは、大人のように自分の不安や緊張を言葉で説明できるとは限りません。「学校へ行くのが怖い」「友達関係が心配」「授業についていけるか不安」といった気持ちがあっても、それをうまく言葉にできず、体の不調として表れることがあります。特に、本人が学校へ行かなければならないと思っているほど、気持ちの負担を言葉ではなく体で感じているように見える場合があります。
ただし、「お腹が痛い」「頭が痛い」という訴えを、すぐに心の問題だと考える必要はありません。実際に体調を崩している可能性もありますし、睡眠不足や食事、暑さなどが影響していることもあります。大切なのは、心か体かのどちらかに原因を決めつけることではなく、子どもの状態を丁寧に見ながら必要な対応を考えることです。
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学校が始まると症状が出ることもある
夏休み中は比較的元気に過ごしていた子どもが、学校が始まる日の朝になると体調不良を訴えることがあります。例えば、日曜日の夜から不安そうになったり、登校時間が近づくにつれてお腹の痛みを訴えたりすることがあります。このような様子を見ると、保護者は「学校へ行きたくないから言っているのでは」と考えてしまうこともあります。
しかし、学校を前にすると症状が強くなるからといって、本人が意図的に体調不良を訴えているとは限りません。学校への緊張や不安が強いと、実際に体の感覚として苦しさを感じることがあります。本人にとっては「痛いから行けない」という状態であり、気持ちの問題として簡単に片づけられるものではない場合があります。朝だけ症状が強くなる場合にも、まずは子どもの訴えを受け止めることが大切です。
子ども自身も原因を分かっていない場合
「どうしてお腹が痛いの?」と聞いても、「分からない」と答える子どもはいます。保護者としては原因が分からないと対応しにくいため、さらに質問したくなるかもしれません。しかし、子ども自身も何が不安なのか整理できていないことがあります。学校に行くことへの漠然とした不安や、友達と会う緊張、授業への心配などが重なり、自分でも説明できない状態になっている場合があります。
そのようなときには、すぐに理由を聞き出そうとするより、「痛いんだね」「今日は少しゆっくりしようか」と、まず今の状態を受け止めることも大切です。落ち着いた後に「学校で気になることはある?」と聞いてみる方法もあります。すぐに答えが出なくても、話してもよい場所があると伝えておくことで、後から子どもが自分の気持ちを話せるようになる場合があります。
体調不良を「仮病」と決めつけないために
学校のある日に限って体調不良を訴えると、保護者は「本当に痛いのだろうか」と疑ってしまうことがあります。仕事や家事の予定がある中で何度も学校を休むことになると、保護者自身も焦りや疲れを感じます。「学校へ行きたくないから痛いと言っているだけなのでは」と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、本人が意図的に休もうとしていると決めつけてしまうと、子どもが本当の状態を話しにくくなる場合があります。実際の体調不良と学校への不安が同時に存在することもあります。まずは症状そのものを受け止め、必要に応じて医療機関へ相談しながら、学校生活に何か負担がないかも考えていくことが大切です。
家族が気づきたい体調と心の変化
体調不良が続くときには、症状が出る時間帯や状況にも目を向けることができます。朝に症状が強いのか、学校の話をすると悪化するのか、休日には比較的元気なのかなど、日による違いを記録しておくと、子どもの状態を整理しやすくなる場合があります。また、眠れているか、食事が取れているか、以前と比べて会話が減っていないかなど、生活全体を見ることも大切です。
体調だけでなく、子どもの気持ちの変化にも目を向けてみましょう。学校の話を避けるようになった、以前好きだったことをしなくなった、部屋で過ごす時間が増えた、イライラすることが多くなったなど、さまざまな変化が見られる場合があります。一つの変化だけで判断する必要はありませんが、複数の変化が重なっているときには、子どもが何か負担を感じている可能性を考えるきっかけになります。
朝に症状が強くなるときの関わり方
朝は、学校へ行くかどうかを決めなければならないため、子どもの不安が強くなりやすい時間です。起きた直後から「今日は学校どうするの」「早く準備して」と言われることで、さらに緊張してしまう場合もあります。もちろん、時間の制約がある家庭では、ゆっくり対応することが難しい日もあります。そのようなときでも、まず体調を確認し、子どもの様子を見ることを意識するだけで、関わり方が少し変わることがあります。
「お腹が痛いんだね」「頭が痛いなら少し休もう」と受け止めたうえで、必要な対応を考えることが大切です。学校へ行くかどうかをその場ですぐ決められない場合もあります。体調が悪い状態で無理に結論を出そうとせず、保護者自身も落ち着いて状況を確認することが、子どもの安心につながる場合があります。
体調と学校生活を一緒に考える
体調不良が繰り返される場合には、「体の問題」と「学校生活の問題」を分けて考えすぎないことも大切です。例えば、学校での人間関係に緊張していることで睡眠が乱れ、朝の体調に影響することがあります。勉強への不安が強くなることで、学校のことを考えるだけで体が重く感じられる場合もあります。さまざまな要素が互いに影響していることがあります。
学校との関係では、担任の先生などに家庭での様子を伝えることで、学校側から見た子どもの状態を確認できる場合があります。授業中はどのように過ごしているのか、友人関係で気になることはないか、学校で体調不良が起きていないかなどを共有することで、家庭だけでは分からなかった背景が見えてくることもあります。子ども本人の気持ちを確認しながら、無理のない範囲で学校と連携していくことが大切です。
医療機関や相談先につながることも大切
「学校があるときだけお腹が痛いから、心の問題だろう」と決めつけることは避けたほうがよいでしょう。腹痛や頭痛にはさまざまな身体的な原因が考えられます。症状が繰り返している、強くなっている、日常生活に影響しているなどの場合には、まず医療機関へ相談することが大切です。体の状態を確認することで、保護者も子どもも安心して次の対応を考えやすくなる場合があります。
身体的な問題が見つからない場合でも、子どものつらさがなくなるとは限りません。その場合には、学校の相談窓口やスクールカウンセラー、地域の相談機関などにつながる方法があります。保護者だけで「どうすれば学校へ行けるのか」を考え続けるのではなく、医療や教育など、それぞれの立場から子どもの状態を見てもらうことで、必要な支援が見つかることがあります。
子どもの体調変化をきっかけに心に寄り添う
夏休み明けの「お腹が痛い」「頭が痛い」という訴えは、生活リズムの変化や身体的な不調だけでなく、学校生活への不安や緊張など、さまざまな背景から起こる場合があります。大切なのは、体調不良をすぐに「学校へ行きたくないから」と決めつけることでも、反対に心の問題だけだと考えることでもありません。子どもの言葉や表情、生活の変化を見ながら、必要な対応を一つずつ考えていくことです。
子どもにとって、体調が悪いときに「本当に痛いの?」と疑われるより、「つらいんだね」と受け止めてもらえることが安心につながる場合があります。症状が続くときには医療機関へ相談し、学校生活への不安が考えられる場合には学校や相談機関ともつながっていくことができます。家族だけですべてを解決する必要はありません。子どもの体と心の両方を大切にしながら、その子に合ったペースで支えていくことが大切です。







