小学生のいじめに気づくサイン|学校へ行きたがらない子どもに見られる変化とは

引きこもり小学生のいじめに気づくサイン|学校へ行きたがらない子どもに見られる変化とは

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小学生の子どもが、以前は嫌がらずに通っていた学校へ行きたがらなくなったり、朝になると「お腹が痛い」「疲れた」と訴えたりするようになると、家族としては何が起きているのか心配になるものです。学年が上がったことや勉強、人間関係、生活リズムなど、学校へ行きたくない理由はいくつも考えられます。その中には、友達との関係に悩んでいたり、いじめに近い状況に置かれていたりする場合もあります。

ただし、子どもの様子が変わったからといって、すぐに「いじめられている」と決めつける必要はありません。大切なのは、普段との違いを落ち着いて見つめながら、子どもが安心して話せる環境をつくることです。この記事では、小学生のいじめに気づくために見ておきたい変化、本人が話したがらない理由、家庭での声かけ、学校への相談について、家族が知っておきたいポイントを整理します。

この記事のポイント

  • 小学生のいじめは、学校へ行きたがらないという変化だけで判断できるものではありません。
  • 朝の体調不良、口数の減少、持ち物の変化、友達の話をしなくなるなど、日常の小さな変化が重なる場合があります。
  • 子どもが話したくないときは無理に聞き出さず、安心して話せる関係を保つことが大切です。
  • 心配な変化が続く場合は、担任など学校側に相談し、家庭だけで抱え込まないことも選択肢になります。

小学生のいじめはなぜ気づきにくいのか

小学生のいじめは、いつも分かりやすい形で現れるとは限りません。大きなけんかや明らかな仲間外れがあれば家族も気づきやすい一方で、からかい、無視、遊びに誘わない、グループ内で特定の子だけを避けるといった状況は、外から見ると「よくある友達同士のトラブル」に見える場合があります。また、子ども自身が、それをいじめと表現できないこともあります。嫌なことが続いていても、「自分が悪いのかもしれない」「これくらい我慢しないといけない」と考えてしまう場合があるためです。

さらに、小学生は学校で起きていることを家族にすべて話すとは限りません。楽しかったことは話しても、嫌だったことや恥ずかしいこと、友達との関係については黙っていることもあります。そのため、家族が気づくきっかけは、子どもの言葉だけではなく、普段の生活の変化である場合があります。以前と比べて朝の様子が違う、帰宅後の過ごし方が変わった、休日でも元気がないなど、小さな変化を「気のせい」と片づけずに見ていくことが大切です。

学校へ行きたがらないことは一つのサイン

子どもが「学校に行きたくない」と言うようになったとき、家族はまず理由を知りたいと思うものです。しかし、学校へ行きたくない理由は一つとは限りません。勉強が難しく感じられる、先生との関係に悩んでいる、疲れがたまっている、クラスになじめないなど、さまざまな可能性があります。その中の一つとして、友達との関係やいじめが影響している場合もあります。特に、それまで普通に登校していた子どもが急に学校を嫌がるようになった場合は、生活全体の変化を確認してみることが大切です。

「学校に行きたくない」という言葉だけを聞いて、すぐに登校を促したり、「どうして行けないの」と問い詰めたりすると、子どもがさらに話しづらくなることがあります。まずは「何か嫌なことがあるのかな」「話したくなったら聞くよ」と伝え、安心できる場所をつくることから始めてもよいでしょう。いじめが原因かどうかを急いで判断するよりも、子どもが学校についてどのように感じているのかを少しずつ理解していくことが、状況を整理する助けになる場合があります。

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朝の体調変化から見えてくること

いじめなど学校での人間関係に強い不安を感じている子どもの中には、朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」「気持ちが悪い」「眠い」といった体調の変化を訴える場合があります。もちろん、こうした症状には身体的な原因があることもあるため、すべてをいじめや学校への不安と結びつけることはできません。まずは体調そのものを大切にしながら、どの時間帯に症状が出やすいのか、休日にはどうなのかなど、生活の様子を見ていくことが大切です。

たとえば、日曜日の夜になると元気がなくなる、月曜日の朝だけ強く学校を嫌がる、学校へ向かう時間が近づくと体調を訴えるといった変化が続く場合があります。そのようなときは、子どもが学校に対して何らかの不安を抱えている可能性を考えるきっかけになります。ただし、家族だけで原因を決めつける必要はありません。「また仮病なのでは」と考えるより、「学校のことが少しつらくなっているのかな」と子どもの立場から様子を見ていくことで、話を聞くための入り口をつくりやすくなります。

家で見られる子どもの小さな変化

いじめのサインは、学校にいる時間だけに現れるとは限りません。帰宅してから急に口数が減る、家族との会話を避ける、以前好きだった遊びをしなくなる、部屋で過ごす時間が増えるなど、家庭での行動に変化が出る場合があります。また、学校から帰ってきても友達の話をしなくなったり、翌日の準備を嫌がったりすることもあります。こうした変化は、いじめだけでなく疲れや成長による心境の変化などでも起こるため、一つだけで判断するのではなく、以前の様子と比べながら見ていくことが大切です。

持ち物の扱い方が変わったり、学校で使う物を急に嫌がったりする場合も、気になる変化の一つです。物をなくすこと自体は小学生には珍しくありませんが、頻繁に物がなくなる、壊れた物を理由を言わずに隠す、学校の話になると明らかに表情が変わるなど、複数の変化が重なっている場合は、少し丁寧に様子を確認してみてもよいでしょう。大切なのは、変化を見つけた瞬間に追及するのではなく、「最近、何か困っていることはない?」と自然に声をかけられる関係を保つことです。

友達の話をしなくなったときに考えたいこと

小学生にとって友達との関係は、学校生活の中で大きな意味を持つことがあります。そのため、以前はよく話していた友達の名前を出さなくなったり、休日に遊ぶ約束をしなくなったりした場合には、家族として気になることもあるでしょう。ただし、友達関係は成長とともに変化します。仲の良い友達が変わったり、一人で過ごしたい時期があったりすることもあるため、「友達の話をしなくなった=いじめ」と決めつけることはできません。

一方で、友達の話題を出すと急に黙る、特定の名前を聞くと嫌がる、遊びに誘われなくなったことを気にしている様子があるなど、複数の変化が見られる場合は、子どもの気持ちを丁寧に確認してみることが大切です。「誰と遊んだの?」と細かく聞くより、「今日は学校どうだった?」など答えやすい質問から始める方法もあります。子どもがすぐに話さなくても、何度か安心して話せる機会をつくることで、少しずつ本音が出てくることもあります。

子どもがいじめを話したがらない理由

家族から見ると「どうして言ってくれなかったのだろう」と感じることがあります。しかし、子どもがいじめや友達関係の悩みを話さないのには、さまざまな理由が考えられます。話したらもっと状況が悪くなると思っている、先生や家族に相談すると大ごとになるのが怖い、自分が弱いと思われたくない、友達から仕返しをされるのではないかと心配しているなど、子どもなりの不安を抱えている場合があります。

また、自分が受けていることを「いじめ」と認識していない場合もあります。仲間外れやからかいが繰り返されていても、「みんなふざけているだけ」「自分が気にしすぎなのかもしれない」と考えてしまうことがあります。そのため、「どうして何も言わなかったの」と責めるより、「言いにくいことだったんだね」「話してくれてありがとう」と受け止めることが大切です。すぐにすべてを話せなくても、家族が味方であることを伝えておくことで、後から相談しやすくなる場合があります。

いじめかもしれないと感じたときの声かけ

子どもの変化が続き、「もしかすると学校で何か起きているのでは」と感じたときは、質問の仕方にも配慮が必要です。「いじめられているの?」と直接聞くことが悪いわけではありませんが、子どもによっては答えを求められているように感じ、話を止めてしまうことがあります。「最近、学校で嫌なことはない?」「困っていることがあったら話してね」「学校に行きたくないと思うことがある?」など、子どもが自分の言葉で話せる質問を使う方法があります。

もし子どもが「友達に嫌なことをされた」と話した場合には、最初から原因を探したり、子どもの行動を問いただしたりするよりも、まず話してくれたことを受け止めます。「それは嫌だったね」「一人で抱えていたんだね」と気持ちに寄り添うことで、子どもが安心して話し続けられることがあります。そのうえで、いつ、どこで、誰と、どのようなことがあったのかを、子どもが話せる範囲で確認していきます。家族が感情的になりすぎず、子どもの安全と安心を中心に考えることが大切です。

学校へ相談するときに整理しておきたいこと

いじめの可能性があると感じた場合、家族だけで解決しようとせず、学校へ相談することも大切です。相談する際には、「いじめがあるはずです」と最初から結論を伝えるより、家庭で確認できた具体的な変化を整理して伝えると、学校側も状況を把握しやすくなります。たとえば、いつ頃から学校へ行きたがらなくなったのか、朝にどのような様子が見られるのか、友達について何を話していたのか、学校から帰宅した後にどのような変化があるのかなど、時系列で整理しておくと伝えやすくなります。

子どもから聞いた内容についても、本人の言葉をできるだけそのまま記録しておくと役立つ場合があります。家族の推測と子ども本人が話した事実を分けておくことで、学校との話し合いも進めやすくなります。また、担任に相談しても心配が解消されない場合には、学校内の別の窓口や管理職などに相談する方法もあります。家庭と学校が対立することを目的にするのではなく、子どもが安心して過ごせる環境をどうつくるかという視点で、必要な支援を一緒に考えていくことが重要です。

学校へ行けない状態になったとき家族ができること

いじめなどへの不安が強くなり、子どもが学校へ行けない状態になった場合には、「何としてでも学校へ行かせなければ」と焦る家族も少なくありません。しかし、強い不安を抱えている子どもに対して、毎朝登校だけを求め続けることで、家庭で過ごす時間まで苦しいものになってしまう場合があります。まずは子どもが安心して過ごせる状態をつくり、何がつらいのかを整理していくことが大切です。学校へ戻ることだけを唯一の目標にせず、子どもの気持ちや状態に合わせて考えていくことも必要です。

学校へ行けない期間が続く場合でも、家族との会話や食事、睡眠、好きなことをする時間など、家庭の中に安心できる時間を残しておきましょう。学校の話ばかりをするのではなく、普段通りの会話を続けることが支えになる場合があります。また、学校側と連絡を取りながら、別室で過ごす方法や時間を短くして登校する方法など、子どもの状態に応じた選択肢を相談できることもあります。大切なのは、周囲のペースだけで決めるのではなく、子どもが少しずつ安心を取り戻せる方法を家族と学校で探していくことです。

子どもの安心を中心にこれからを考える

小学生のいじめに気づくためには、分かりやすい出来事だけを探すのではなく、「以前と何が変わったのか」に目を向けることが大切です。学校へ行きたがらない、朝になると体調を訴える、口数が減る、友達の話をしなくなる、好きだったことをしなくなるなど、一つひとつは珍しくない変化でも、いくつか重なっている場合には、子どもが何らかの困りごとを抱えている可能性があります。ただし、こうした変化だけでいじめと判断する必要はありません。子どもの話を聞きながら、学校生活や家庭生活全体を見ていくことが大切です。

もし子どもが悩みを打ち明けてくれたら、「もっと早く言ってくれればよかったのに」と責めるのではなく、「話してくれてありがとう」と受け止めてあげてください。家族にとっても、子どもの問題を一人で抱えることは簡単ではありません。学校や必要な相談先とつながりながら、子どもの安全と安心を第一に考えていくことが大切です。すぐに解決できない場合でも、子どもの変化を見逃さず、安心して話せる関係を保ち続けることが、これからの支えにつながっていきます。

家族だけで抱え込まないことも大切です

子どもの様子が変わったとき、家族は「自分の育て方が悪かったのではないか」「もっと早く気づくべきだったのではないか」と自分を責めてしまうことがあります。しかし、いじめや学校での人間関係は、家庭だけで把握できるものではありません。子どもの変化に気づいたことをきっかけに、学校と情報を共有し、子どもにとって安心できる環境を一緒に考えていくことが大切です。

学校へ行けない日があったとしても、それだけで子どもの将来が決まるわけではありません。今はまず、安心して過ごせること、困ったときに誰かへ相談できることを大切にしましょう。家族が子どもの味方であることを伝えながら、焦らずに次の一歩を探していくことが、長い目で見た支えになる場合があります。

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