「生きるのに疲れた」
ストレスの多い現代社会では、小さな出来事や要因が積み重なることで心が疲弊してしまうことも珍しくありません。
そしてこの状態は、心や身体が疲れてしまい休息が必要である、というサインの一つです。
無理せず状況や生き方を改善するためのヒントを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で分かること
こんな方におすすめの記事です
- 生きることが大変だと感じている方
- 生きづらさを克服したいと思っている方
- 人生に疲れたときの対処法を知りたい、増やしたい方
「生きるのに疲れた…」人生に疲れやすい人の特徴

まったく同じ環境や立場に置かれていても「生きるのに疲れた」と感じやすい人、感じにくい人は分かれるものです。
程度は人それぞれですが、人生に疲れを感じやすい人は以下の5つの特徴に当てはまることが多いと言われています。
まずは、自分や身の回りの人がいくつ当てはまるか、考えながら確認していきましょう。
完璧主義な傾向がある
完璧主義の人は、設定した目標を完璧に達成したい・しなければならないと考える傾向が強いものです。
そのため、些細なミスや失敗を許せず、タスクを抱え込んで充分な休息が取れていなかったり、他者と意見や基準が相違してトラブルが生じたりするケースも珍しくありません。
また、常に自身の完璧を求めていると、プレッシャーがかかり続けることになります。
心身に負担がかからない程度に目標やクオリティを調整できていれば良いのですが、本人も気付かないうちにストレスを溜め込み、疲れ果ててしまうパターンも多いでしょう。
他人の気持ちに敏感で、周囲の期待に応えようとする
周りの人の気持ちをすぐに察知し、さらにその期待にも応えようとするタイプの人も「生きるのに疲れた」と感じやすい傾向にあります。
- 人と接するときいつも周りに気を配っている
- 自分の気持ちを後回しにして他人の状況や空気を優先しがち
- 周囲の期待に応えるために無理をしすぎてしまう
これらの思考や行動が積み重なると、いずれ自分の心身の限界を超えてしまいます。
すると、必然的に人生がつらいと感じる状態となり、イライラや無気力感が生じてきてしまうのです。
過去のトラウマや嫌な出来事を引きずっている
過去の出来事を思い出したり感情が蘇ったりすることが多い人も、その度に心が安まらずストレスを感じてしまうため、生きることに疲れやすい傾向にあります。
ちなみに、出来事に対してどのような感情をどれくらい持つかは人それぞれ異なるため、トラウマによる害の有無を判断する際に出来事の大小を考慮する必要はありません。
どんなに些細なことでも、何度も繰り返し思い出してつらい気持ちになってしまうのであれば、生きづらさに繋がっている可能性があると認識して問題ないでしょう。
自己肯定感が低く他人と比較している
自己肯定感が低く、下記のような思考のクセがある人も、生きることに疲れてしまう場合が多いと言われています。
- 自信が持てず、他人と自分を比較して劣等感を覚える
- 些細なミスでも失敗と捉えて落ち込む
- 自分に対して否定的な感情を持ち続けている
いずれのパターンでも思考自体が自分へのストレスを蓄積することに繋がっているため、長期的に続けていると心が疲弊してしまうのです。
自己肯定感を伸ばすために長所や成果だけをピックアップして自分を好きになろうとしている人も、実は要注意ポイントがあります。
生活習慣が乱れている
睡眠時間が極端に短い、寝起きする時間が日によって異なる、といった生活習慣の乱れが慢性化していると、心身の疲労が蓄積しやすいため「生きることに疲れた」と感じるリスクが上がってしまいます。
疲労が溜まった状態で物事の思考をしていると、ネガティブな方向に流れやすいことは多くの人が経験則で知っているのではないでしょうか。
寝不足や疲れた状態が続くと、自然と気分が落ち込みがちになり、集中力や判断力が落ちてしまうことが要因です。
また、食生活の乱れから必要な栄養素が不足し、身体の機能低下に関連して心身の不調を感じる人もいます。
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人生に疲れた時の対処法・生き方の見直し方

「生きるのに疲れた」と感じるときは、心や身体の疲労が溜まり休息が必要であるというサインの一つです。
そのまま無理を続けてしまうと簡単には回復できないレベルまでメンタルを病んでしまったり、文字通り”何もできなくなってしまう”など、身体に不調が表れたりする可能性があります。
少しでもサインを感じたら、下記の方法から実践できそうなものを試してみてください。
- 心と体を休ませる
- 適度に体を動かすことでリフレッシュする
- 好きなことでリフレッシュする
- 価値観を見直す
- 人間関係を見直す
- デジタルデトックスをする
- 家族や友人などに相談する
- 自己肯定感を高める
- 小さな成功に目を向ける
- 自分の心に素直に行動してみる
実行するだけでなく、自分にとって無理のない方法かどうかを振り返り、今後の参考にすることも大切です。
心と体を休ませる
「生きることに疲れた」と感じる場合は、無理をせずしっかり休息を取ることが最優先すべき対応です。
自分が心身共にリラックスできる方法を選び、時間には余裕を持って取り組んでみましょう。
- 湯船にゆっくり浸かる
- 好きな音楽を聴く
- 何もせずにぼーっとする
しっかり休息を取れば、その後のパフォーマンス維持・向上に繋がるため、休むことに罪悪感を持つ必要はありません。
また、日々の睡眠や食事の質を高めることも休息に繋がりますので、この機会に内容を見直してみることもオススメします。
適度に体を動かすことでリフレッシュする
適度な運動は心身のリフレッシュに繋がるため、ウォーキングや軽いランニング、ストレッチなどに取り組むと良いでしょう。
運動することで凝り固まった身体が解れますし、全身に血液が巡るため脳の働きも活性化され、心身がスッキリしますよ。
加えて、身体を動かすことにより、リラックス効果や前向きな気持ちに作用する神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)の分泌が促されることも解っています。
心地よい疲労感も得られるので、気分がスッキリするだけでなく、寝付きの改善や睡眠の質を向上させる効果も期待できます。
好きなことでリフレッシュする
心が疲れてしまっているときは、自分の好きなことに没頭できる時間を作ることも大切です。
趣味や、やりたいと思っていたことがあればぜひ取り組んでみましょう。
- 映画やドラマを見る
- 本やマンガを読む
- ガーデニングをする
- 料理やDIYを行う
仕事や人間関係といった日々のストレスから解放されることで、気持ちを大きくリフレッシュすることができますよ。
また、やりたいことを実現できたという経験から達成感が得られ、やる気や自己肯定感の向上に繋げることも可能です。
価値観を見直す
生きづらさを常に抱えているタイプの人は、自身の価値観を見直していくことが必要な状態かもしれません。
「自分は何のために生きるのか」「人生において何を大切にしたいのか」といった根本的な問いに向き合い、今後の生き方について改めて考えてみてください。
一朝一夕で答えが出るものではありませんが、指標となる価値観が定まれば主体的な判断や行動を取りやすくなりますよ。
また、経験や周囲の環境に応じて価値観は変化していくものですので、定期的に見直しを行うことも大切です。
いまの自分自身のことを深掘りしていくような感覚で、少しずつ取り組んでみましょう。
人間関係を見直す
自分にとってストレスだと感じる人間関係が現在あるのであれば、思い切って見直すことも一つの対処法です。
関係を見直すことはもちろんですが、お互いの距離感を見直すだけでも、大きく状況が改善する場合もあります。
職場や趣味などの人間関係であれば、いまの環境だけにこだわらず、新しい場所や出会いを視野に入れて行動することもオススメです。
なかなか決断や判断ができない場合は、前項の「価値観の見直し」と合わせて取り組んでみると良いでしょう。
デジタルデトックスをする
スマホやパソコンを始めとしたデジタル機器から意識的に離れてみることで、心身の不調が改善するケースも珍しくありません。
なぜなら、テレビやインターネット、SNSといった膨大な情報量のコンテンツに長時間触れ続けていると、気付かないうちに思考や感情がすり減ってしまっている人もいるためです。
- スマホの電源を切る日を作る
- SNSのアカウントから一旦ログアウトしてみる
- テレビや動画を見る時間を決める
いきなり長時間から始めるとかえって負担になることもあるので、短時間または緩めのルールからスタートしてみるのが良いでしょう。
家族や友人などに相談する
信頼できる相手がいるのであれば、生きるのに疲れたという気持ちや、現在抱えている悩みを聞いてもらうと良いでしょう。
気持ちや状況を共有することで孤独感が緩和でき、物事を一人で抱えるというストレスからも解放されることになります。
ただし、人に相談する際の注意点も把握し、意識しながら進めましょう。
- 人の意見に左右されすぎない
- もらった意見やアドバイスにすぐ反論しない
- 時間や労力を割いてもらう感謝の気持ちを伝える
客観的な意見やアドバイスがもらえた場合は、あくまでも「自分だけでは気づけなかった新たな視点」を見つけるキッカケとして活用してみてください。
自己肯定感を高める
自己肯定感とは「ありのままの自分を認めて好きでいられる気持ち」を表す言葉です。
生きるのに疲れたと感じる人に多いパターンとして、成果や長所だけに焦点を当てて自分の価値を捉えるため、失敗や苦手なことに触れた際にストレスや自信の消失が生じてしまう、という事例が挙げられるのではないでしょうか。
自分の良いところを見つけて認めることはもちろん、できないことや苦手なことがある事実も否定されるべきではない、と気付くことが重要です。
まずは過去の成功体験や、周りの人から褒められる事柄をピックアップし、自分の中に落とし込んでいくことから始めてみましょう。
同時に、短所や欠点は視点を変えてポジティブに捉えるように意識していくと、ありのままの自分を受け入れやすくなりますよ。
小さな成功に目を向ける
人生をより良いものにするためには大きな目標を設定することも必要ですが、長期的過ぎると達成感が得られにくく、モチベーションの維持が難しくなりがちです。
そのため、日々の小さな成功にも着目して、達成感をコツコツ積み上げることも意識してみると良いでしょう。
- 大きな目標を細分化するスモールステップを取り入れる
- その日のうちに達成できる小さなタスクを可視化する
- 一日の終わりに振り返りの時間を設ける
小さな成功に目を向ける方法には様々な手法があるため、自分が取り組みやすそうなものを取り入れてみてください。
合わせて、成功の一つ一つを自分で褒める習慣を身に付けられると自己肯定感の向上に繋がるので、ぜひお試しください。
自分の心に素直に行動してみる
何らかの行動や決断をするとき、周りの意見や常識ではなく、自分の価値観や感情に重きを置いてみることもオススメです。
人の心は、我慢や遠慮を重ねるとストレスが蓄積し、自分の気持ちに素直な行動を取ると充足感が得られるようにできています。
人生に疲れを感じているなら、やりたいことがあるならやる、行きたいところがあるなら行く、というマインドで動いてみると良いかもしれません。
ただし、自分の行動には責任が伴うことも忘れず、犯罪や他人に大きな迷惑をかける行動にならないか一度冷静に考えるワンクッションも設けてくださいね。
まとめ|もっとわがままに生きてみよう

生きるのに疲れたという感情は、程度の差はあれど現代社会において持っている人は珍しくないものです。
ただし、そのまま人生を生き続けることはとてもつらいですし、時には生きることを諦めてしまう結果に繋がるリスクもあります。
生きづらさを感じる頻度や大きさの軽減は、いまの環境や価値観、行動を見直し改めることなどからアプローチが可能です。
紹介した10の対処法を参考にしながら、少しでも前向きに生きる方向へのシフトチェンジしていただけると、幸いです。